システムの科学 第3版

システムの科学 第3版

ハーバート・A・サイモン 著

稲葉 元吉、吉原 英樹 訳

定価 2,200円(本体 2,000円+税)

ISBN 978-4-89362-167-2

A5判 並製

352 頁

1999年6月 発売

人工物の科学はいかにして可能か。

知の巨人サイモン教授が文明構築の論理を解明する。旧版を大幅改訂し、「複雑性」に関する章を新たに書き下ろし増補。
経済学、心理学、そしてデザイン論。ノーベル経済学賞受賞のサイモン教授が、自然界を対象とする自然科学では解明できない、人間の行動によって形成される人工的な世界の科学の、本質を解明する。


ノーベル賞受賞記念講演より「企業組織における合理的意思決定」収録。

書籍版

定価 2,200円
(本体 2,000円+税)

電子書店版

定価 1,760円
(本体 1,600円+税)

Smooth Reader専用版


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  • 内容紹介
  • 目次
  • 書評
  • 紹介記事

「人工物の科学はいかに可能であるか」

本書は必然性ではなく、環境依存性――「いかにあるか」ではなく「いかにあるべきか」――に関与するデザインの諸科学、すなわち人工物の科学(The Sciences of the Artificial)の本質を明らかにし、その可能性を問うものである。

1968年マサチューセッツ工科大学(MIT)、そして1980年カリフォルニア大学バークレー校における講演をもとに経済学・認知心理学・工学的デザイン論など広範な領域に関する議論を通して人工物の科学、ひいては「文明構築の論理」はいかなるものかを明らかにしていく。


本書紹介
本書『システムの科学 第3版』はハーバート・A・サイモン(Herbert Alexander Simon)著“The Sciences of the Artificial, Third Edition”(MIT Press 1996)の日本語版であり、日本語版には付録として、サイモン教授のノーベル経済学賞受賞記念講演「企業組織における合理的意思決定(Rational Decision Making in Business Organizations 1978)」を収録しています。
本書は、人工物の科学、人工システムの科学について述べたものですが、この「人工物」とは建物などの有体物のみならず組織や社会システムなど人間がつくりだしたものすべてを含む広義の概念です。ここでは、経済学、認知心理学、計画学、工学的デザイン論、複雑性、階層的システムなどの分野からさまざまなテーマによる人工物をとりあげています。またこの第3版は、2版発行以降にみられた重要な進歩に考慮を加えた大幅改訂が行われ、「複雑性」に関する新章を書き下ろして増補しています。本書には、サイモン教授が個々の領域であげられた数々の研究成果がふんだんに盛り込まれており、今なお多くの支持を得ている名著です。
著者:ハーバート・A・サイモン(Herbert Alexander Simon)
1916年、米国ウィスコンシン州ミルウォーキー生まれ。1949年よりカーネギー・メロン大学コンピュータ科学・心理学教授(Richard King Mellon University Professor)。
2001年、ピッツバーグにて逝去。
人間の意思決定、および問題解決過程をコンピュータ・シミュレーションなどにより研究。コンピュータ科学はもちろんのこと、広範な研究分野すべてにおいて偉大な業績を挙げた。
1943年に政治学でシカゴ大学にて博士号を取得したのをはじめとして、イェール大学、ケース工科大学、その他の多くの大学より博士号を贈られた。
全米学術会議会員、アメリカ経済学会特別会員、全米研究協議会行動科学部会会長、大統領科学諮問委員会委員などを歴任。1978年度ノーベル経済学賞受賞。その他、チューリング賞(1975年)、アメリカ国家科学賞(1986年)、米心理学会特別科学貢献賞、米政治学会ジェームズ・マディソン賞などを受賞している。
  • 日本語版(第3版)への序文
  • 日本語版(第2版)への序文
  • 第3版序文
  • 第2版序文

  • 1 自然的世界と人工的世界の理解
  • 2 経済的合理性:適応機構
  • 3 思考の心理学:自然と人工との結合
  • 4 記憶と学習:思考に対する環境としての記憶
  • 5 デザインの科学:人工物の創造
  • 6 社会計画:進化する人工物のデザイン 
  • 7 複雑性に関する諸見解
  • 8 複雑性の構造 ―階層的システム―

  • 付:企業組織における合理的意思決定
  • 参考文献
  • 訳者あとがき

各新聞・雑誌等で紹介されています。(敬称略。一部引用)


日本経済新聞 (2018/06/02号 朝刊)

日経エレクトロニクス (2007/01/01号 第942号)

  • 技術者 必修! 仕事を深く理解できる基本と実力を与えてくれた書
  • 「1 どこでも使える基本を学ぶ」(山崎辰雄氏)で紹介されました。

  • 「単なる技術者としての領域にとどまらず自らの視野を広げ,システム的な概念を俯瞰できるのが『システムの科学』(Herbert A. Simon著)です。……(略)……組込みソフトウェア管理者・技術者育成研究会(SESSAME)という団体で,筆者がシステム設計のセミナーを企画するときにも.システムとは何か,どのような話題を網羅すればよいかを考える際の参考にしています。」

ISIS立紙篇 (2003/09/22)

cbook24.com

  • COFFEE BREAK
  • 「……一流のSEたる方にはぜひ読んで頂きたいと思っています。」

SIGHT (2003/09/22)

  • すべての人工物の理論と進化について
  • 「この本の不幸(と言っていいならだけれど)は、この本があまりにすごすぎるところにある。カバーする範囲の広さ。深さ。ぼくはこの本を、……十年、二十年先まで通用する真のビジネス書として、是非読んでほしい。」
  • 【山形浩生】

bit (2000年3月号)

  • ぶっくす/新刊紹介
  • 「人工物の科学の本質を明らかにし、その可能性を問う。」

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本書をお読みになった方々にブログやweb上のコラムでご紹介いただいております。










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