アメリカ史のサイクル I
外交問題と国益
アーサー・M・シュレシンジャー 著
猿谷 要 監修
飯野 正子 訳
定価 1,760円(本体 1,600円+税)
978-4-89362-041-5
四六判 上製
374 頁
1988年8月 発売
混迷する大国を政治と歴史の両側面で再点検したシュレシンジャー渾身の力作。
アメリカの歴史と政治、外交政策、アメリカとアメリカを含む全世界の問題を鋭く論証。
- 内容紹介
- 目次
- 紹介記事
この本の第一部はアメリカの歴史の潮の満干について、全体的な問題を取り上げている。第一章は国家というものについての二つの異なった考え方から生じる絶え間ない緊張について述べてある。アメリカという国は一つの実験だといわれてきたが、その実験に身を捧げるのか、それとも国家の宿命に身を捧げるのか。次の章はアメリカ政治の性格となっている周期的なリズムの理論を概観している。第二部はアメリカとアメリカを含む全世界の問題――外交政策、アメリカの性格、国家の利害、不変の道徳観や人権、さらにアメリカ帝国の興隆や冷戦の原因などを取り上げている。第三部は政府、政党、大統領制などの役割と展望――つまり国内政治の諸問題からアメリカをとらえようとしたものである。
(※本書「日本語版序文」より抜粋)
- 著者:アーサー・M・シュレシンジャー,Jr. (Arthur M.Schlesinger,Jr.)
- 1917年オハイオ州コロンバス生まれ。ハーヴァード大学を最優秀の成績で卒業後、コロンビア大学、プリンストン高等学術研究所の各教授を経て、ニューヨーク市立大学教授などを歴任。ケネディ大統領の特別補佐官を務め、ピューリッツァー賞を2度受賞。
2007年3月、89歳で死去。
主著に
The Age of Jackson (ピューリッツァ賞歴史部門受賞)
The Age of Roosevelt
A Thousand Days (ピューリッツァ賞伝記部門受賞)
The Bitter Heritage
などがある。
- ※「Arthur
M.Schlesinger,Jr」の日本語表記につきましては、「シュレジンガー」等とも表記されますが、本書は著者の意向を汲んだ表記を採用しております。詳しくは「監訳者序文」をご覧ください。
- 監修者序文
- 日本語版への序文
- 第一部
- 第1章 アメリカ建国の理念:実験か運命か?
- 第2章 アメリカ政治の周期
- 第二部
- 第3章 外交政策とアメリカの特質
- 第4章 国益と道徳的完全性
- 第5章 人権とアメリカの伝統
- 第6章 ソルジェニーツィンの挑戦
- 第7章 アメリカと帝国
- Ⅰ帝国主義:古典的理論
- Ⅱアメリカの経験
- Ⅲ欠けている面
- 第8章 なぜ冷戦か?
- Ⅰ 冷戦の起源
- Ⅱ 冷戦再訪:一九八六年
- →アメリカ史のサイクル II の目次へ
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