創造する機械
ナノテクロノジー

創造する機械

K・エリック・ドレクスラー 著

相澤 益男 訳

定価 1,980円(本体価格 1,800円+税)

ISBN 978-4-89362-089-7

四六判 並製

380 頁

1992年1月 発売

分子ナノテクノロジーの提唱者 K・エリック・ドレクスラー博士によるナノテクノロジーとその展望を描いた、ナノテクノロジーに関する原典といえる本。


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  • 内容紹介
  • 目次
  • 書評
  • 紹介記事

ナノテクノロジー、それはナノ(10億分の1)メートルサイズの世界で繰り広げられる新しいテクノロジー。生きている細胞よりもずっと小さいナノマシンが、毛細血管の中を移動し、細胞を修復し、病気を治し、人類に健康と長寿をもたらす。ナノテクノロジーによる病気治療、長寿社会、宇宙開発などの可能性と社会的対応を示唆し、来たるべき世界と科学技術の青写真を描く。


著者:K・エリック・ドレクスラー
1955年4月生まれ。境界領域科学の学士号をMIT(マサチューセッツ工科大学)にて取得、工学修士号をMIT([NSF:全米科学財団フェローシップ])にて取得。 さらに博士号を分子ナノテクノロジーの研究でMITにて取得。 MIT宇宙システム研究所、MIT人工知能研究所の研究員、現在スタンフォード大学コンピュータ科学科の客員研究員を経て、The Foresight Institute(フォアサイトインスティチュート:先端技術のために組織された非営利の教育機関)の所長を勤める。
  • 訳者まえがき
  • まえがき(マービン・ミンスキー)
  • 謝辞

  • Ⅰ部 未来の展望
    • 1章 つくる機械
    • 2章 変化の原理
    • 3章 予測と計画
  • Ⅱ部 可能性のプロフィール
    • 4章 豊かにする機械
    • 5章 考える機械
    • 6章 地球を超えた世界
    • 7章 治療する機械
    • 8章 開かれた世界での長寿
    • 9章 未来への扉
    • 10章 成長の限界
  • Ⅲ部 危機と希望
    • 11章 破壊する機械
    • 12章 戦略と生存
    • 13章 事実を見い出す
    • 14章 知識のネットワーク
    • 15章 満ち足りた世界、そして時間

  • あとがき1990
  • 日本語版あとがき
  • 用語解説
  • 参考文献
  • 索引

本書『創造する機械』が雑誌・記事等で紹介されています。 その一部をご紹介いたします(敬称略。一部引用)
また「ナノテクノロジー」の話題で参考図書としてとりあげられています。


別冊日経サイエンス 2001/10/29号 (日経サイエンス)

  • ここまで来たナノテク
  • ※本書の著者であるドレクスラー博士の寄稿「ナノテクがひらく未来社会」で、主要資料として紹介されています。

Amazon.co.jp 2001/11/26付 (Amazon.co.jp)

DOS/V POWER REPORT 2001年8月号 (インプレス)

  • BOOK SELECTION
  • 「……学術書ではあるが決して難解なものではなく、科学や技術に興味があるならば最後のページまで夢中になって読むことができるだろう。」【山田貞幸】

機械技術 2001年7月号 (日刊工業新聞社)

  • 技術の本棚
  • 「……自己修復マシン、分子アセンブルに基づく高度な生産プロセスなどを実現可能な先端技術として紹介する。まさしくナノテクの原典といえる内容である。」

朝日新聞 2001/06/24 (朝日新聞社)

  • opinion「一からわかるナノテクノロジー」
  • 「……米国の科学者ドレクスラーが86年に著書「創造する機械」で予言した。機械を組み立てていくとき、原子をひとつずつつまんでほかの原子と結合させれば、顕微鏡でも見えない歯車やモーターができると。言い換えれば、ナノレベルの機械「ナノマシン」の実現を示唆した。」【平子義紀、科学部】

日経パソコン2001/05/28 (日経BP)

  • 新刊BOOKS
  • 今世紀の最重要技術「ナノテク」の原典
    ナノテクノロジー」という言葉をご存知だろうか。今後100年間に最も生活を激変させる可能性のある技術だ。その提唱者による本書をぜひ読んでほしい。……」【松浦晋也】

日本経済新聞 2001/05/05 (日本経済新聞社)

  • ミクロの世界 夢無限大
  • 「バイオ、情報技術(IT)に続く、第三の先端技術としてナノテクノロジー(超微細技術)が注目を集めている……ナノテクの夢を広げたのが、米フォーサイト研究所のK・E・ドレクスラー氏。八六年に発表した著書「創造する機械」で原子を積み木のように組み立ててモノを作る超微細ロボットを提案、産業や医療を一変すると説いた。」

日経サイエンス 2001/05/01 (日経サイエンス社)

  • ブックレビュー特集 ナノテクノロジーを読む
  • 「ナノテクノロジーとは一体何か、どんな役に立つのか、という素朴な疑問と興味を持っている人が多いと思う。「ナノテクノロジー 創造する機械」は、分子ナノテクノロジーの元祖であるドレクスラーの著作だ。......お好みの物を原子1個の狂いもなく作り出す驚異のナノテクノロジーが提唱されている。内容はSF的だが、これが米国のナノテクノロジー国家戦略に大きな影響を与えたという意味で読む価値がある。」【川合知二、大阪大学産業科学研究所教授】

WEEKLY ASCII MAGAZINE 2001/01/23 (アスキー)
  • 地球村の事件簿/仮想報道
  • 「ナノテクノロジーのこうした危険をもっとも早くに察知し、その画期的な意味と危険を語ったのは、エリック・ドレクスラーという科学者だ。31歳のドレクスラーが'86年に出した『創造する機械』というナノテクノロジーの本は、大きな反響を呼んだ。」【歌田明弘】

日本経済新聞 2000/10/02 (日本経済新聞社)

  • ナノ技術開発、総力戦で
    ナノ技術が一般社会に登場したのは八六年のことである。一部でアインシュタイン以来の天才といわれる米国の学者ドレクスラー博士が三十一歳のときに「創造する機械」という題名の……」【月尾嘉男】

TRIGGER 1992年4月号 (日刊工業新聞社)

  • 10億分の1の世界をさぐる ナノテクノロジーのすごさ
    ナノテクノロジーが切り拓く未来のヴィジョンを探るうえで、K・エリック・ドレクスラーの『創造する機械』は絶好のテキストだ。」【レポート:志賀隆生】
    ※ナノテクノロジーの解説で、著者ドレクスラーとともに紹介されています。

東京新聞 1992/04/26号 (東京新聞)

  • 「……技術の解説よりも、技術の変化の原理、予測と計画、技術の限界、あるいは技術の可能性の検証、というような議論そのものが大変面白く、また啓発されるところが多い。
     ほとんどすべてが未来に属することであり、日本ではまだこの技術の将来を、正面から議論されることも少ない。しかし画期的な先端技術が登場するとき、その可否と含めて、越えるべきハードルはそれを受容する側にこそ多いことを改めて感じる。……」【科学史家 岩崎孝志】

Oh!PC 1992/04/01 Vol.10. No.20 (日本ソフトバンク)

  • BOOKS
  • 「……著者は自分でも述べているように、ナノテクノロジーの推進者ではなく、「私の真の目的は、ナノテクノロジーを理解し、その行く末を理解できるように運動を推進すること」である。だから読者が科学技術者でなくても、この本は読める。……イマジネーションをそそる書き方なので(まるでSFを読むように)その世界に引き込まれてしまう。途中で言葉の意味が分からなくなったら、巻末についている先端技術についての用語解説を見ればいい。……」【評者:三橋一夫】

THE COMPUTER 1992年3月号 (日本ソフトバンク)

  • BOOKS
  • 「……それもあってか、学際科学の研究者である著者は、技術的な可能性もさることならが、分子ナノテクノロジーが将来の社会や文化にどんな影響を与えるかという点の論議にも力を入れている。思考マシンや自己増殖マシンが誕生し、不老長寿が実現する可能性がある半面、それによってどんな危険性が生まれるのか、そうした問題の分析が、本書を単なる先端技術予測本でなくしているのだ。
     適切な訳者を得た本書は、この分野で今年最も注目すべき5冊の1冊となろう」【評者:日暮雅通】

科学朝日 1992年4月号 (朝日新聞社)

  • 書評
  • 「……幸いにして、全く図のなかった原著に、その後の発展で描かれた絵や中に登場してくる人物たちの写真が付き、非常に読みにくかった後半の社会的、倫理的な面も、日本語に訳された。本書は、ナノテクノロジーの設計思想に関する一種のバイブルといった役割を果たすことになるかもしれない。……若い研究者にとって、このくらいの展望が必要な研究の世界があるということを知るためにも、良い本である。訳者の相澤益男氏が、内容に精通していることもあって、読みやすい邦訳になっている。」【藤正 巌・東京大学先端科学技術研究センター教授】

Weekly AERA 1992/02/25 No.9 (朝日新聞社)

  • 原子の世界の“細工師”が開くナノテクノロジーの未来
    ……マイクロマシンのナノテクノロジー化も構想されている。『ナノテクノロジー――創造する機械』の著者K・E・ドレクスラー氏のいう「ナノマシン」だ……」【科学ジャーナリスト 小幡たけ士】
    ※記事中で著者、本書とも紹介されています。

本書をお読みになった方々にブログやweb上のコラムでご紹介いただいております。




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