◇写真
◇パンフレット
◇補足資料
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T-KernelとTCP/IPが動く超安価な組込みボード 「μTeaboard/ARM7-AT91」を新発売
組込みシステムの総合ソリューションを提供するソフトウェアメーカーのパーソナルメディア株式会社(代表取締役:泉名達也、本社:東京、電話:03-5475-2185、資本金 1,000万円)は、ARM7を用いた小型の組込み用ボードに次世代標準リアルタイムOS「T-Kernel」やデバイスドライバ、TCP/IPなどを搭載し、安価ですぐに使える組込み制御用コンピュータ「μTeaboard/ARM7-AT91」として2007年4月16日より発売いたします。
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【製品名】 |
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μTeaboard/ARM7-AT91 |
【標準価格】 |
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税込28,350円(本体価格27,000円)(*1) |
【発売日】 |
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2007年4月16日 |
組込み機器の開発の効率化やユビキタス・コンピューティング環境の実現を目的に活発な活動を続けるT-Engineプロジェクト - その成果は既に業務用端末やカーナビなど、多くの機器に採用されていますが、本プロジェクトの中心的な役割を果たすのが次世代の標準リアルタイムOS「T-Kernel」です。T-Kernelは、お客様の開発した組込み機器のハードウェア(端末やカーナビなど)に移植して利用できるほか、T-Kernelを搭載した汎用の組込み向けボードコンピュータを購入し、お客様の機器にそのボードを組み込んで利用することもできます。パーソナルメディアでは、後者の目的で利用できるT-Kernel搭載の組込みボード「Teaboard/ARM920-MX1」を2005年8月に発売し、ご好評いただいておりますが、より小形かつ安価なT-Kernel搭載ボードに対するご要望も多かったため、このたびの新製品として「μTeaboard/ARM7-AT91」を発売することにいたしました。
「μTeaboard/ARM7-AT91」には、パーソナルメディアが本ボードに移植したT-Kernelである「PMC T-Kernel」のほか、TCP/IPやLANドライバ、シリアルポートのドライバなど、組込み機器としてすぐに利用可能なソフトウェアが含まれています。また、主に開発評価を目的としていた従来のT-Engine開発キットと比較して、動作温度や耐ノイズ性能などを強化しており、実用的な安価な組込み制御用ボードとしてもご活用いただけます。さらに、同時発売の別売ソフトウェアパッケージ「PMC機器制御サーバ」(*2)のご利用により、リアルタイム OSや組込みソフトウェアに関する知識がなくても、Ajaxを使ってネットワーク経由で機器のリモートコントロールを行うシステムを簡単に構築できます。
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【μTeaboard/ARM7-AT91の特長】 |
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- 次世代の標準リアルタイムOS「T-Kernel」の動く超安価なボードです。大幅なコストダウンにより、大量導入を積極的にサポートします。
- LANやTCP/IPといったネットワーク機能のほか、GPIOやシリアルポートなど多彩な入出力を装備しています。
- 耐ノイズ性能を強化し、組込み制御用ボードコンピュータとしてそのまま利用できます。
- T-Engine開発キットや各種のT-Engine応用製品で豊富な実績のあるPMC T-Kernelのほか、T-Engine用のデバイスドライバなど、基本的なソフトウェアが付属しています。
- 別売ソフトである「PMC機器制御サーバ」(*2)との組み合わせによって、Ajaxを使った機器のリモートコントロールが容易に可能です。
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パーソナルメディアでは、T-Kernelの移植やサポートサービス、T-Engine用デバイスドライバやミドルウェアのご提供、「μTeaboard/ARM7-AT91」をはじめとする各種のT-Engine応用製品の発売やT-Engineを用いたトータルソリューションのご提供などにより、今後も積極的にT-Engine関連ビジネスを推進し、ユビキタス機器の開発効率向上に貢献したいと考えております。
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(*1) |
少数をお求めの場合の価格です。ボリュームディスカウントについては、別途お問い合わせください。
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(*2) |
T-Kernel搭載ボードをAjaxで制御する機器制御サーバです。リアルタイムOSのプログラミングに関する知識がなくても、HTMLとJavaScriptで記述したGUI画面から、ネットワーク経由で組込み機器を制御するシステムを容易に構築できます。
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- ◇写真
- − 「μTeaboard/ARM7-AT91」の外観 [2,346Kバイト]
- ◇パンフレット
- − μTeaboard/ARM7-AT91」のパンフレット (PDF版
)[196Kバイト]
■補足資料
◇「μTeaboard/ARM7-AT91」の製品仕様
表1.「μTeaboard/ARM7-AT91」のハードウェア構成
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CPU |
アトメル社AT91M55800A(ARM7TDMI 33MHz) |
フラッシュメモリ |
4Mバイト |
SDRAM |
2Mバイト+CPU内蔵8Kバイト |
入出力I/F(*3) |
シリアル(Dsub9ピン)×1, UART×3, SPI×4, タイマ×6, PWM×4, ADC×8, DAC×2, GPIO, 100BASE-TX/10BASE-T, JTAG I/F |
汎用スイッチ |
ユーザDIPスイッチ×4, ユーザプッシュスイッチ×2, ユーザLED×4 |
電源 |
ACアダプタ(5V 300mA)(*4) |
寸法 |
95mm×72mm(突起物を除く) |
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(*3) |
シリアル1ポートとLAN以外の入出力は、基板のスルーホールに出ています。コネクタの手配や取り付けは、必要に応じて、お客様ご自身でお願いします。また、同時に利用できるチャンネル数には制限があります。 |
(*4) |
電源アダプタは別売りオプションです。 |
表2.「μTeaboard/ARM7-AT91」のソフトウェア構成
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【ターゲット(μTeaboard)側ソフトウェア】 |
T-Monitor |
PMC T-Monitor |
T-Kernel |
PMC T-Kernel(T-Kernel/OS、T-Kernel/SM、T-Kernel/DS) |
デバイスドライバ |
時計(RTC)、コンソール(シリアル)、LANドライバ |
ミドルウェア |
TCP/IP |
その他 |
サンプルアプリケーション |
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【ホスト(Windows)側開発環境】 |
開発環境 |
GNU開発環境
Windows上のCygwinまたはPC Linux上で動作するGNUベースの開発環境 |
コンパイラ |
GNU C/C++コンパイラ(T-Kernel対応済み) |
デバッガ |
GDB(ソースレベルデバッガ) |
ライブラリ |
ANSI Cライブラリ、T-Kernel関連ライブラリなど |
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【付属ドキュメント】 |
マニュアル |
T-Kernel仕様書、ライブラリ説明書、開発環境説明書など |
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◇T-Engineとは
- あらゆるモノにコンピュータが入り、それらがネットワークで接続され、互いに協調動作して私たちに利便性や安全性、快適性を与える - このような「ユビキタス・コンピューティング環境」を実現するには、多種多様な組込み機器や、そのための制御用ソフトウェアを効率よく開発していく必要があります。しかしながら、組込みのスキルを持った技術者は慢性的に不足しており、組込み制御用ソフトウェアの開発効率の向上が大きな課題となっています。開発効率の向上には、リアルタイムOSをはじめとする組込み向けソフトウェアの仕様の標準化を進めて再利用性を高めることが重要ですが、そのような組込み機器のための標準開発プラットフォームを具体的に構築して開発者に提供しているのが、T-Engineプロジェクトです。T-Engineプロジェクトは、プロジェクトリーダーの坂村健(東京大学教授/YRPユビキタス・ネットワーキング研究所所長)を中心に、約500社の企業や団体の参加するT-Engineフォーラムによって強力に推進されており、T-Engineプロジェクトの成果として開発された次世代の標準リアルタイムOSが「T-Kernel」です。
◇パーソナルメディアとT-Engineプロジェクト
- パーソナルメディアは、組込み機器のためのオープン開発プラットフォームであるT-Engineプロジェクトに積極的に参加し、開発から技術サポート、販売から出版まで、幅広い事業を展開しています。TRONの25年間の歴史の中でパーソナルメディアが蓄積した高度な技術力とノウハウ、および協力各社との緊密なパートナーシップにより、組込みシステム全般にわたるソリューションをご提供します。
- 具体的には、リアルタイムOS「PMC T-Kernel」のポーティングやチューニング、組込み向けデバイスドライバ「PMC T-Drivers」の開発や移植、多漢字対応のGUIミドルウェア「PMC T-Shell」や各種プロトコルスタック、ウェブブラウザなどの移植やご提供、技術セミナーや技術サポートなどの業務を中心に、多くのT-Engine 応用製品の開発に関わり、その実績を高くご評価いただいております。また、ソフトウェアの開発がすぐに始められる開発評価用ボードとして、各種CPUを搭載した「T-Engine開発キット」や安価なT-Engineアプライアンスである「Teaboard」、超小型の組込み向けコンピュータ「Teacube」、拡張ボード類やオプション品など、幅広い組込み向け製品をご提供しております。
◇参考情報、リンク集
- T-Engineフォーラム
http://www.t-engine.org/
- パーソナルメディアのT-Engineソリューション
http://www.t-engine4u.com/
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■ | TRON は "The Real-time Operating system Nucleus" の略称です。 |
■ | TRON, BTRON, ITRON, eTRON, T-Engine,μT-Engine, T-Monitor, T-Kernel はコンピュータの仕様に対する名称であり、特定の商品を指すものではありません。 |
■ | その他の商品名などは各社の商標または登録商標です。 |
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本資料に記載された製品の仕様、外観イメージ、価格などは、発表日現在のものです。最終的に販売される製品では、変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。ご購入の際は、最新情報をご確認ください。 |
以上
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