BTRON2カーネル標準ハンドブック
坂村 健 監修
定価 5,280円(本体 4,800円+税)
ISBN 978-4-89362-100-9
A5判 並製
520 頁
1992年8月 発売
BTRON2仕様OSのカーネル機能(管理機能、システムコール)を詳細解説。
BTRON2に盛り込まれた技術の成果を詳細に説明。仕様書よりカーネル部を抜粋、アプリケーション開発に必要な情報を漏れなく解説した1冊。
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- 内容紹介
- 目次
- リンク
本書の位置付け
BTRONは人間とコンピュータとの接点を対象としたサブプロジェクトであるが、その中には広範な内容が含まれている。具体的には、キーボードなどの周辺機器、オペレーティングシステム本体、ウインドウシステム、TAD(TRON Application Databus)と呼ばれるデータ規格、ヒューマンマシンインタフェース(HMI,機器の操作方法)全般、μBTRONバスといったリアルタイムネットワークなどの仕様が、BTRONの成果として生まれている。また、オペレーティングシステム本体の仕様については、主に16ビットプロセッサと軽いハードウェア資源を想定したBTRON1仕様OSと、トロン仕様チップを含む32ビットプロセッサを想定した分散指向のBTRON2仕様OSがある。BTRON の全体像に関しては、「BTRON―動きと展望―」(TRONWARE VOL.12掲載)に詳しい。
このうち、本書で対象としているのは、BTRON2仕様OSのカーネル部分のインタフェース仕様である。BTRON2仕様OSは、ハードウエアに近いレベルから中心核、周辺核、外殻といった階層化された構造を持っているが、本書で説明しているのは周辺核の部分である。BTRON2仕様OSの考え方全般については、「分散環境への対応」(TRONWARE VOL.8掲載)が参考になるであろう。
- 監修のことば
- 本書の位置付けと参考文献
- 総目次
- 概要
- 1.はじめに
- 2.基本概念
- 3.BTRON2核プログラミングインタフェース
- BTRON2核プログラミングインタフェース仕様
- 第1部 基本インタフェース
- 第1章 はじめに
- 第2章 基本定義
- 第3章 実身
- 第4章 アクセスキー
- 第5章 事象
- 第6章 基本操作
- 第2部 個別定義
- 第7章 ストレージ実身インタフェース
- 第8章 プロセス実身インタフェース
- 第9章 プロセス間通信実身インタフェース
- 第10章 デバイス実身インタフェース
- 第11章 タイマ実身インタフェース
- 定義リスト
- 索引
- トロンプロジェクト公式ホームページ(トロンプロジェクトの最新情報はこちらへ)
- BTRON OS 超漢字
- 超漢字開発者サイト